お土産屋さんを見てまわり荷物をとってバスに乗ります。
嬉野温泉までは約30分。キャリーバッグを持った年配の女性の方々がいらっしゃったり、そのバスに乗っている人はほとんど嬉野温泉で降りました。


まず行きたかったのは
『シーボルトの足湯』。シーボルトが嬉野温泉に立ち寄ったことにちなんでつけられた名前だそうです。

嬉野周辺に行ったことはあったものの、嬉野温泉は初めて。ちゃんとネットで地図を出力していたにもかかわらず、なんだか距離感も違います。ちょうど外に出ていらっしゃった旅館の方に道を尋ねて向かいました。なんとかたどり着き入ってみるとお湯の色は透明ですが、ぬるぬるした感じがして気持ちよかったです。日が沈み始めたので、旅館に向かうことにして、近くのお店の方に旅館の場所を聞きました。

あっという間に周囲が真っ暗になってしまい、わかりにくくなりました。教えていただいた道を行っているので間違いはないと思いましたが、そろそろ旅館が見えてもいい頃なんだけど…と思い左に目をやるとそれらしい建物が通りの向こうに見えます。「ここかも」と言っていると、そこへ歩いて来られた方が声をかけて下さいました。お聞きすると宿泊先に間違いないようです。
お聞きした方にお礼を言い、旅館に向かって行くと入口に男性2人が立っていらっしゃるのが見えました。私達が向かっているのを見ると急いで近寄ってきて下さって、私の名前を確認すると3人の荷物を持って下さいました。

私達が宿泊したのは『萬象閣 敷島』
中に入ってまずロビーに座ると、旅館の方がとても丁寧なご挨拶をして下さいました。その後嬉野茶で作ったという紅茶を出して下さったのですが、お茶の葉で作ったとは思えなかったです。おいしくいただきました。

宿泊の手続きをして、部屋へ案内していただきました。部屋に入ってビックリ、15畳ほどある広い和室でソファーも置いてありました。洗面、トイレ、お風呂も広くゆったりとしています。お茶をいれられるように用意されていたお盆には茶筒が2つありました。きーまま様が仲居さんにお聞きすると、一つは緑茶で、もう一つは緑茶がダメな方もいらっしゃるので、緑茶とほうじ茶を混ぜたものが入っているとのことこでした。
他にもコーヒーがいれられるようにドリッパーと2種類のコーヒー豆、ミネラルウォーターに焼き物のコーヒーカップまで用意されていました。
私達の部屋担当の仲居さんが来られ、まずウェルカムデザートの“敷島プリン”を持ってきて下さいました。カラメルの部分が黒蜜でカスタードプリンの上には抹茶ソースがのっています。器は陶器でヒンヤリと冷たさが伝わってきました。お抹茶とよく合って、おいしかったです。

敷島には大浴場と露天風呂だけではなく、8つの貸切温泉があります。日帰り温泉もあるようですが宿泊者は無料。1回50分の無料入浴券が2枚置いてありました。夕食の前に貸切温泉に入ることにして夕食の時間を決め(夕食も朝食も部屋食でした)、飲み物を伝えて入りたい貸切温泉を決めます。私達が決めたのは三番湯の『ランプの岩風呂』。他の方が入っていたら他の温泉にしようとフロントに聞くと、ちょうど空いているとのこと。すぐに用意をして行きました。
フロントの方に三番湯の鍵をもらいドアを開けると木立の中に木製の廊下が続いていました。その廊下の先にそれぞれの貸切湯があり、三番湯と書かれたところのドアを鍵で開けると洗面台のある更衣室がありました。ほのかなランプの明かりの中の岩風呂。お湯の温度が少しぬるめだったのが残念でしたが、足湯の時と同じくぬるぬるとした感じがあって気持ちよく、肌がしっとりすべすべになりました。
(夜だということを忘れていました。写真がボケてしまいましたが、こんな雰囲気だったと感じていただければ…(^_^;))

ゆっくり入っていてふと気づくと夕食の時間が近づいてきていたので、すぐにあがり部屋に戻ると、夕食の準備がされていました。
食前酒に置かれていたのが緑茶梅酒。ほんのりと緑茶の味がして、おいしかったです。


仲居さんから「どういうご関係ですか?」と聞かれました。ふとしたきっかけで知り合いになって、それからこちらにおいで下さるようになったことなどを少しお話したのですが、仲居さんが部屋を出て行かれたあとも、3人でその頃のことなどいろいろ話をしながらゆっくり食事をしました。

嬉野は『嬉野茶』で有名なところです。しゃぶしゃぶは茶しゃぶでした。塩だれとゴマダレ、どちらもおいしかったです。
ぱと様は甘めのロゼを、きーまま様と私は赤ワインを飲みながらいただきましたが、どれもおいしかったです。最後にはおなかいっぱいになりました。

        
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お布団を敷いて下さるというので、その間に露天風呂に行きました。
空を見上げながらの露天風呂も気持ちよかったですが、ここも少しお湯の温度が低め。露天風呂ですから、お湯の温度が多少下がるのでしょうね。
部屋に戻ると布団が敷かれ、枕元に「よろしければご利用下さい。どうぞごゆっくりお休み下さいませ。」などと一言添えられた紙とパジャマが置かれていました。このパジャマはうれしかったです(はだけなくてすみますから(笑))。少し飲んだり話したりしながら、その後の時間を過ごしました。